結婚相談所に登録するときの必要書類|独身証明書とプロフィールは重要!

結婚相談所に入会する際には、複数の書類の提出を求められることが多いです。婚活を本格的にはじめるならば、これらの必要書類を準備した上でスタートしましょう。大手の結婚相談所では通常、身分証明や独身証明書が必要です。また、高学歴など専門分野に特化した相談所では、会員の質を高めるために独自の証明書の提出を求められる場合もあります。今回はこうした必要書類についての解説をします。

なぜ書類提出が重要なのか?

インターネットなどで結婚相談所のことを調べていると、入会や登録時に意外と提出するものが多いことに驚くこともあると思います。中には「独身証明書」のように、結婚相談サービスを利用する時以外にはほぼ耳にする機会のない書類もあります。

では、なぜ入会時にこうした書類を求める結婚相談所が多いのでしょうか?それは、結婚相談というサービスならではの理由があります。まず、結婚相談所は男女の縁を結ぶ仕事です。対象は、真剣に結婚を考えている利用者です。こうした利用者同士のデータを分析して、最適な相手を導き出して紹介しています。この相性の分析の精度が高いほど信頼できる結婚相談所ということになります。

この時に利用者の身元や職業、収入、独身であることを証明できる公的な書類があれば、安心してマッチングを行うことができます。逆に証明がない本人の申告だけでは、マッチングの精度・信頼性が下がってしまいます。実際に会って交際に発展してから、プロフィールと事実が異なっていたなどというトラブルを防ぐためにも、公的証明の存在は非常に重要です。

また、こうした書類の提出を義務付けることによって、サクラや既婚者などの悪質な利用者がいないということをユーザーに証明することができます。結婚相談所には恋愛そして結婚という異性間の関係を求めて男女が集まります。こうした層を狙って、単に出会い目的、遊び目的で規則に従わずに行動したり、マルチ商法などの悪質商法、詐欺などの標的を求めて入り込む業者も問題になっています。

こうした悪質なユーザーを水際でシャットアウトして、真剣に結婚を考えている人だけが会員になれるようにしなければなりません。つまり書類の提出は結婚相談所の一定の質を保証する重要な要素なのです。

スタート時に必須な「独身証明書」

大手の結婚相談所をいくつか調査した結果、全ての事業所で必要とされていたのが「独身証明書」でした。(調査事業所:IBJメンバーズ・楽天オーネット・ツヴァイ・パートナーエージェント・ノッツエ・エン婚活・ゼクシィ縁結び・クラブO2)

この書類は結婚相談所を利用する者として、独身であるということを公的に証明する書類です。万一独身でない人が入会してしまったら、結婚相談所としての大前提が崩れてしまうことになりますからこの証明は非常に重要視されています。結婚情報サービス・結婚相談業者提出用証明書ともいいます。

以前は独身証明には戸籍謄本などを使っていましたが、必要以上の情報が知られてしまうというプライバシーの観点から、本籍地と氏名、生年月日のみの記載で独身であることを証明できるようにするため、このような書類の形式ができました。結婚相談所を利用する以外にはまず縁のない書類かもしれません。

聞きなれない書類ですが取得方法は住民票や戸籍謄本の取得と同様に、役所で申請できます。この時、現住所と本籍地が異なる人は、本籍地の役所に申請する必要がありますので注意しましょう。本籍地がわからない場合は家族に確認したり、住民票を確認すると分かります。住民票はマイナンバーカードがあればコンビニで取得できるようになりましたので比較的簡単に確認できます。

取得時、役所に直接出向く場合は、運転免許証などの身分証明書が必要です。手数料は300円程度になります。また、委任状があれば本人以外が申請・受け取りを行うこともできます。

役所へ出向くことができない場合は、郵送で交付してもらう方法があります。まずは本籍地の役所のWebサイトで、独身証明書の取得方法を確認しましょう。申請書のフォーマットはインターネット上でダウンロード、印刷することができます。申請書の上半分に必要事項を記入して、下記を同封して郵送します。

  • 身分証明書(運転免許証など)のコピー
  • 発行手数料(定額小為替などを郵便局で購入)
  • 切手を添付した返信用封筒

身分証明になるものや手数料の金額は、自治体によって異なる場合がありますので、必ず本籍地の役所のWebサイトを確認するようにしてください。申請すると約1週間ほどで書類が郵送されてきます。

こうした役所関係の書類取得には手間がかかりますが、情報の信頼性を高め、安心して婚活を行うために基本となる書類ですので必要な場合は必ず提出するようにしましょう。また、独身証明書の提出が必要かどうかも、結婚相談所を選ぶ上での基準となると思います。

意外と多い必要書類

独身証明書以外で、大手結婚相談所で提出が求められる主な書類について簡単に解説します。

◎身分を証明するもの

運転免許証やパスポートなど、写真付きの身分証明書が必要です。氏名、住所、生年月日が確認できるものになります。中にはマイナンバーカードでもOKのところもありますが、必要な証明は各結婚相談所によって異なります。独身証明などで身分証明を兼ねるところもあり、この場合は身分証明書が不要なこともあります。

◎最終学歴を証明するもの

卒業証明書や卒業証書のコピーなどです。もちろん個人によって違いはありますが、学歴はお相手を探す際に重要な要素と言われています。また、ある程度の学歴に絞って会員を募っている結婚相談所などではこの書類は必要不可欠となります。

◎現在の収入を証明するもの

主に男性に義務付けられていることが多いです。女性は収入のある人のみ提出が求められます。前年度の源泉徴収票や確定申告書類などが該当します。

◎写真

初めに提出する書類と合わせてプロフィール用の写真の提出をするところがほとんどです。大体、3ヶ月~半年前までのものを求められる場合が多いですが、撮影時期の規定がないところもあります。また、縦横比が指定されている場合もありますので、プロに撮影をお願いするときなどは伝えておく必要があります。

上記の書類はどの結婚相談所でも基本情報として提出が必要な場合が多いです。

次に、必須ではありませんがよくある必要書類について挙げてみます。

○職業を証明するもの(在職証明)

勤務先が発行した源泉徴収票や健康保険証、社員証などのコピーを求められることがあります。申告した会社で本当に勤務していることを証明するために必要です。

○公的資格証明書

必須ではありませんが、医師や弁護士など国家資格や特別な資格を持っている人は、その証明書を提出することでさらに信頼性を上げることができます。

○口座振替依頼書

月会費などの引き落としのために、指定した口座の口座振替の手続きが必要な場合があります。

○住民票

現在の住所を証明するためのものです。独身証明書や運転免許書に現住所ではない本籍地しか記載されていない場合などに、現住所を証明する手段として必要になることがあります。

書類の準備が難しいときはどうすればいいの?

結婚相談所に登録するときは様々な書類が必要ですが、仕事が忙しくてなかなか役所や学校まで足を運ぶことができない、という方も多いことでしょう。郵送で取り寄せることができる書類もありますが、「申請している時間がない!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

インターネット

行く暇や時間がないという場合は、インターネットを活用してみましょう。たとえば、身分証明書にパスポートが必要な場合は、あらかじめ申請書類をダウンロードしておけば、窓口で記入する時間を省くことができます。また、卒業証明書は学校のホームページから申請することが可能な場合も多いので、確認してみると良いでしょう。

代行サービス

必要書類を取り寄せてくれる代行サービスを利用するのもおすすめです。インターネットから申請できるので、どこでもいつでも気軽に必要書類を準備することができます。行政士が書類取得を代行してくれますので、個人情報が漏洩する心配もありません。疑問点や不明な点もインターネットで簡単に確認することもできます。

また、結婚相談所によっては代行サービスを行ってくれるところもありますので、確認してみましょう。結婚相談所が代行してくれれば、申請の不備なども防ぐことができますので、お忙しい方の強い味方になってくれることでしょう。

手数料と発行期間は?

身分証明書(パスポート):

新規で10年間有効なパスポートは16,000円、5年間有効なものは11.000円の手数料がかかります。発行期間は10日前後です。

卒業証明書:

卒業証明書の発行手数料は、300円から500円です。窓口で手続きする場合、身分証明書などに不備がなければその場で発行していただけます。郵送の場合は1週間から10日ほどの期間を要します。

年収証明書:

お勤めの企業が発行する年収証明書の場合は、手数料はかかりません。発行期間は即日から10数日かかる場合が多いようです。

独身証明書:

独身証明書の手数料は本籍地のある自治体によりますが、150円から400円ほどです。発行期間はおよそ1週間です。

在職証明:

在職証明は現在の企業に属していることを証明してくれる書類ですので、基本的に手数料はかかりません。発行期間は各企業によって異なります。

住民票:

1通あたり300円の手数料がかかりますが、その場で発行していただけます。

写真:

写真撮影の手数料や期間は、写真館により異なります。ある写真館の場合は高画質仕上げの場合2,530円となっています。最短1時間程度で受け取ることが可能です。

プロフィールシートを活用しよう

これまでは自分の身元や職業を証明するために必要な書類についてお話してきましたが、結婚相談所の登録には、これ以外にも様々な情報の提供と登録が必要です。その時によく利用されるのが「プロフィールシート」と呼ばれるものです。

事業所ごとのフォーマットを持っていることが多く、実際にお相手に開示される情報のベースとなりますのでしっかりと考えて記入することが重要です。

プロフィールシートには主に以下のようなことを記入します。

◎基本情報

自分の名前や住所・出身地、生年月日などの基本情報です。名前は基本的にIDで管理され、お見合いや交際が成立した際にお相手に開示されます。また住所は都道府県までのことが多く、任意で市町村までを開示できる場合もあります。

◎基本プロフィール

身長や体重、血液型、職業や収入、学歴や取得資格などの基本プロフィールです。職業は具体的な企業名は開示されず、業種と職種までが開示されます。学歴についても、学校名は任意で開示され、大卒・大学院卒、専門卒、高卒などの最終学歴が開示されます。また、体重についても数値で表示せず、体型(スリム/ぽっちゃりめ)などの表現で記載するところもあります。

◎趣味や特技など

趣味や関連する資格などの情報を記入します。他にも、休日の過ごし方や予定を空けやすい曜日、お酒を飲む頻度やタバコを吸うか、禁煙予定かなど嗜好について記入します。

◎結婚に対する価値観など

結婚は直ぐにしたいか、子供が欲しいか、家事や育児へは参加するかなど、結婚に対する現状での考え方を記入します。

◎お相手へ希望する条件

プロフィール項目や価値観、趣味の一致など、どの程度のマッチングを求めるか条件を記入します。

◎自己PR

自己PRの欄には、自分の性格や長所などを記入します。ここで大切なのは、前向きな文章を心がけることです。もちろん、人間誰しもネガティブな部分を持っていますが、裏を返せば長所になる部分でもあります。お互いの性格は実際に会って話してみることでより深く知ることができますので、まずはお見合いに発展させるためにも、あなたの良い部分をアピールしていきましょう。

まとめ

結婚相談所の登録には、様々な書類の提出が必要になることが分かりました。独身証明書や収入証明などの取得など、一見すると手間で面倒だと感じることもあるかもしれませんが、初めに自分の情報を信頼性のあるものにしておくことで、より適切なマッチング結果が得られるでしょう。

また、こうした証明を求められるということは、結婚相談所全体の会員の質の高さにつながるため、相談所選びの基準にもなります。婚活をスムーズに進めて、結婚相談所のサービスを最大限に有効活用するためにも、必要書類の準備はきちんとしておきましょう!