料金が安い結婚相談所はどうなのか検証

婚活のためのサービスは多種多様ですが、なかでも結婚相談所は事業所によっても料金は大きく異なります。近年インターネットサービスを活用し、比較的リーズナブルな結婚相談所も登場しています。

料金が高い事業所のサービス内容は、料金が安い事業所と比較し中身がどう違うのか、結婚相談所は高ければ高いほど内容が良いものなのか、また安い結婚相談所にはどういったものがあるのかここでは詳しくみていきたいと思います。

結婚相談所のメリットとデメリット

株式会社リクルートマーケティングパートナーズ「婚活実態調査2017」によると、2016年に結婚した人で、婚活サービス利用者の5人に2人が結婚にたどり着いていたという結果が報告されています。婚活サービスとは、「結婚相談所」、「婚活サイト・アプリ」、「恋活サイト・アプリ」、「婚活パーティー・イベント」の4大サービスを指します。なかでも結婚相談所が近年見直されていますが、そのメリットとデメリットについてみていきたいと思います。

結婚相談所のメリット

結婚相談所は、結婚を真剣に考えている男女が登録しているため、婚活アプリや婚活パーティのような他の婚活に関するサービスと比較し、成婚につながる可能性が高くなっています。

そもそも結婚を意識しているところが登録のスタートラインであることが多いため、スムーズにいけば交際2,3ヶ月~6ヶ月程度で結婚が決まるケースもあるなど、恋愛に留まることなく短期間で結婚に結びつくメリットがあります。

また登録の際には、「免許証」、「卒業証明書」、「収入証明書」、「独身証明書」など提出が義務付けられている場合がほとんどで、虚偽の申し出があった場合に、は法的措置を取ると規定されている場合も多いです。そのため、相手の身分詐称の可能性が低くなり安心といえます。

結婚相談所のデメリット

結婚相談所は他の婚活アプリと比較し、一般的に登録料が高いという印象にあるようです。

しかし近年安さを謳った結婚相談所も出てきており、一概に結婚相談所全てが高いともいえないですが、中には入会金のほか月会費が20,000円程度かかり、お見合い料、成婚料などその都度費用がかかるものもあります。

入会金については特に高額な事業所では500,000円程といったケースもみられ、料金について予め何にいくらかかってくるのか、後々そんなはずではなかったということのないよう、その事業所のコンセプトとともにしっかりとみておく必要があります。

結婚相談所のシステムの種類別サービス内容と料金

仲人型について

仲人型とは

相談員が相談者お一人お一人のニーズに合わせ、結婚相手を探すお手伝いをしてくれます。結婚相手を探す作業から、両者が気に入りお見合いすることとなればその日程調整をしてくれます。

また交際中に困ったことが出てきても逐一相談に乗ってもらえるので、成婚に至るまでのきめ細やかなサポートを受けることが可能です。データマッチング型と比べ、専門知識豊富な相談員により、一人一人に合ったアドバイスを得られる体制が整っています。

はじめての婚活で何をどうすれば良いのか分からない方にとっては、逐一相談にのってもらうことができるため大変心強いでしょう。相談員が間に入りコーディネートすることで、お相手に直接聞きにくいことを確認してもらったり、お断りの際にも代わりに依頼できたり、精神的負担が軽減されるというメリットがあります。

また仲人型では、所得証明書や独身証明書などの提出が求められていることが多いため、確かな情報が得られるという安心感もあります。結婚を真剣に考え登録している方が多いため、成婚に繋がりやすいということがいえます。

一方でデータマッチング型と比較し、利用者が少なくなる傾向にあり、人件費が割高になる傾向があります。事業所によりお見合い料は、お見合いをする度にかかることもありますので、成婚までどういった費用がかかるのかよく調べておきましょう。

料金

入会金 100,000円前後
月会費 10,000円前後
お見合い料 10,000円/1回前後
成婚費 200,000円前後

データマッチング型

データマッチング型とは

コンピュータを活用し、実際に足を運ぶ手間をなくして、インターネット上で希望の条件の相手を検索・閲覧できるサービスです。最初に登録の際に、登録内容に虚偽の申告がないよう、「卒業証明書」、「収入証明書」、「独身証明書」など提出することが求められます。

検索・閲覧し、もし気に入った方を見つけたら、双方に想いが届くシステムとなっています。登録するだけで手間がかからない分、仲人型に比べて登録者数がとても多いです。そのため、沢山のデータの中から相手を探すことができるのが、データマッチング型のメリットといえます。しかしその後は本人同士に任されており、あくまでもお見合いに至るまでの情報を提供するものになります。

仲人型と比較して、相談員がいないため面倒なことも自分で行わないといけません。また、自由に相手を探すことはできてもアフターフォローがないため出会いの場の提供として考えた方が良いかもしれません。仲人型に比べ本人に委ねられる部分が大きいため、本人の意思がより大切となります。

料金

登録料 10,000円~30,000円前後
初期費用 0円~140,000円前後
月会費 5,000円~10,000円/1回前後
お見合い料 0円~
成婚料 0円~

結婚相談所にかかる料金の内容

ここでは結婚相談所にかかる費用としてその内容を具体的にみていきましょう。事業所によって何が含まれているか、サービス内容はそれぞれ異なるため、自分に必要なサービスは何か考えた上で、どのようなサービス内容が個々の料金に含まれているのか事前に事業所に確認しておきましょう。

入会金、登録料、初期費用

入会の際、必要なシステム登録やプロフィール作成の事務手続きのための料金です。料金相場は約130,000円となっていますが、500,000円するところもあり、事業所により異なります。個別の活動プラン作成や、プロフィール写真撮影費なども含まれていることもあり、高めに設定されている場合があります。

月会費

月会費は、活動中に毎月かかる料金です。月会費の内訳として、相手を探すための検索システムの利用や相手の紹介、各種イベント参加費などのサービス利用料です。料金相場は10,000円~20,000円となっていますが、事業所により異なります。

お見合い料

お見合い料とは、お見合いをする際必要となる料金です。相談員による日程調整や連絡の代行料となります。

料金相場は10,000円程度ですが、事業所により異なります。

成婚料

結婚が決まり退会の際に必要な料金です。相談員に対する成果報酬にあたります。

料金相場は50,000円~300,000円となります。成婚の定義は事業所により異なるため予め確認しておきましょう。

安さをアピールしている結婚相談所の特徴とその理由

安さをアピールしている結婚相談所

結婚相談所は2でもみてきたとおり、大きく分けて仲人型とデータマッチング型がありますが、仲人型ではきめ細やかなアドバイスが受けられ、専任の相談員がつく一方で人件費により高くなる傾向がみられました。

近年仲人型とデータマッチング型の良いところをハイブリッドさせ、結婚相談所が高いというイメージを覆すような、安さを謳った結婚相談所も登場しています。自分の状況に合わせ、ある程度自分で取り組む時間があるのか、どういったサービスが必要なのか見極め予算を立ててから、自分に合った事業所選択をするのが得策でしょう。

人でなくシステムを利用したデータマッチング型プランが充実した事業所では、お見合い料や成婚料がかからないため、料金が安くなります。基本的に自分で活動し、必要時のみ相談するといった安心のハイブリッドタイプもあるので、具体的にみていきましょう。

事業所名 登録料 入会金 月会費 お見合い料(1回) 成婚費
縁-gage  - 10,000円 9,800円 2,000円 0円
エン婚活エージェント 10,780円 0円 13,200円 0円 0円
ソフィア  - 0円~ 9,800円~ 0円 0円
ペアーズエンゲージ  - 9,800円

(注1)

プラン別

(注2)

0円 0円

(注1)コースにより0円
(注2)1ヶ月プラン 19,600円 3ヶ月プラン 38,000円 6ヶ月プラン 49,800円

安さの理由

今挙げたサービスは、どうして安いのでしょうか?それは、入会金、お見合い料、成婚料、更新料、撮影料を無料にしていたり、登録料や月会費をおさえていたりするからです。月会費の安さは婚活継続のため重要な要素でもあります。

また縁-gageのように検索対象登録者数に応じ料金が変わるものもあります。データマッチング型の場合、専門の相談員がつかないケースが多いです。しかし、データマッチング型を基本とし、そこに相談員のサービスをつけて成婚料0円を謳って内容を充実させている事業所もあります。一概に「安いからきめ細やかなサービスが受けられない」、「高ければ良い」ということでもなさそうです。

まとめ

ここでは結婚相談所の種類と料金についてみてきました。結婚相談所のきめ細やかなサポートを提供する仲人型と、システムによるデータマッチング型をうまく融合させて、価格を出来る限り安く抑えたタイプが登場しています。一概に安いからサポートがいい加減という訳でもなく、事業所によるといえます。

そのため、いざ婚活を始めるにあたり、いつどういった料金が発生するのか事前に知っておくことが大切です。事業所ごとにサービス内容が異なるため、料金には必要とするサービスが含まれているのかを予め調べておきましょう。

初期費用も気になるところではありますが、満足のいく成婚に至るまで要する期間はご縁の問題もあり事前に推測不可能なため、安心して継続していくためには、入会後月々かかる費用もしっかり調べておきましょう。

事業所によっては、お見合いの度に料金がかかったり、後々オプション費用がかかったり、成婚の際に成婚費を支払わなくてはならなかったりします。そのため、自分のニーズに合わせ、より安く必要なプランが入ったものを効率的に選択するのが懸命といえるでしょう。