結婚相談所の入会金は無料になる?無料登録のカラクリ

皆さんは結婚相談所でかかる費用というとどんなものを思い浮かべますか?入会金などの初期費用や月額費、お見合い料や成婚料などが必要になりますが、いずれも全て必須で必要な場合と、そうではない場合があります。結婚相談所ごとに様々な料金形態があり、どのように比較すれば良いのか分かりにくい面もあります。今回は結婚相談所の料金システムについて基本的な知識を解説します。さらに、無料のサービスと有料のサービスの違いや料金システムによって結婚相談所を選ぶときのポイントについてもまとめました。

結婚相談所の料金の仕組み

結婚相談所で発生する料金は、「入会金・初期費用」「月額費」「お見合い料」「成婚料」と大きく4つに分けられます。全ての項目に料金が発生するのが普通でしたが、最近では他社との差別化のために、様々な料金形態でサービスを提供する結婚相談所が増えてきました。

入会金は結婚相談所に入会するときに初めに支払う料金のことです。ジムや習い事の入会金のような位置づけにあります。相場は30,000円~50,000円程度です。また、入会金の他に初回に支払う料金として各種初期費用があります。この初期費用は結婚相談所によってかなりバラつきがあります。内訳は登録料、活動初期費用、活動サポート費、各種テストなどのマッチング検査費用などサービスによって様々な名目があります。入会金と初期費用を合わせて10万円~多いところでは40万円ほどかかります。また、ほとんどの事業者はベーシックコースやプレミアムコースなど、サービスの内容を変えて複数のプランを用意していますので、予算や希望に応じたプランを選ぶことができます。

月額費は、月々にかかる月会費のことです。こちらも相場は5,000円~50,000円程度とバラつきがあります。月会費は月にお見合いを申し込める人数によって決まっていることが多いです。お見合いを申し込める人数が多くなるほど月会費が高くなります。

お見合い料は、紹介されたお相手とお見合いをする際にかかる費用のことです。最近ではインターネット型の結婚相談所が多いため、お見合いをしたい相手の検索をネットのシステム上で自分で行うスタイルが増えています。さらに、お見合いのセッティングも相談員を介さずにシステム上でやりとりを行う形でサポートする体制が増えているため、お見合い料として別途料金が必要なところは減ってきている傾向にあります。

しかし、相談員と一緒にお見合いを進めていきたい人や、より手厚いサポートが必要な人には、専門のコンシェルジュが別途有料でお見合いのセッティングを行ってくれるというプランもあります。お見合い料が別途かかる事業所は、お見合いのセッティングやお見合いまでのお相手とのやり取りなどを全て代行してくれるので、よりスピーディに婚活を進めることができると言えるでしょう。逆にお見合い料が無料の場合は、月会費に含まれており、お見合いの段取りも含めてシステム上でお相手と直接メッセージをやりとりする必要があるという違いがあります。

最後に成婚料ですが、いわゆる成功報酬として結婚相談所に支払う料金のことです。お見合いの結果交際に発展し、結婚までに至った場合に発生します。相場は50,000円~、多いところで200,000円以上の場合もあります。また、成婚料が無料の相談所も意外と多くあります。結婚相談所では長らくこの成婚料が主な収入源であり、金額も高めのイメージでした。昨今はインターネットの普及、進歩によりマッチングやカウンセリングなどにかかる人件費やランニングコストが抑えられるようになってきた背景もあってか、全体的な料金が下がっている傾向があります。それに伴いサービスの仕組みを変えて、成婚料自体を無料にして差別化を図る相談所が増加しているのです。

これらの料金に加えて、会員のみが参加できる婚活パーティーへの参加費や、細かいところで言えばお見合い時にかかるお店でのお茶代などの飲食費、交際時にかかるデート費用なども個別に発生します。

提供するサービスによる違い

結婚相談所でかかる費用について開設しましたが、利用する結婚相談所のサービス形態によっても料金は大きく変わります。具体的には「仲人仲介型」「データマッチング型」「インターネット型」「パーティー中心」など様々な形態があります。

仲人型は結婚相談所の相談員やカウンセラーがお相手を紹介してくれ、お見合いやデートの段取りなども行ってくれます。様々な活動を代行してくれるためスムーズに婚活を進められます。受けられるサービスの種類が多く、また対人やLINEなどを通じて専門の相談員からアドバイスを受けられるため成婚率も高いです。その分、料金は高くなっています。

データマッチング型は、会員データを専用のシステムで管理し、自分に合ったお相手を検索してくれるサービスです。自分で検索してお相手を探すこともできますが、スタッフや相談員が定期的におすすめのお相手を紹介してくれる場合もあります。基本のコースではお相手へのメッセージなどのアプローチやお見合いの段取りなどは全て会員が自ら行う形となります。オプションとして相談員によるお見合いのセッティングやお相手の紹介を受けられるサービスが用意されていることが多いです。

基本的には自分で主体的に活動を進めていく形のため、費用は仲人型よりも少なく済みます。入会金と初期登録料、お見合いを申し込める人数に応じた月会費が主な内訳で、お見合い料や成婚料は発生しない場合が多いです。

インターネット型は、完全にインターネット上で完結するタイプの結婚相談所です。マッチングサイトなどと呼ばれることもあります。最近はこうしたインターネット完結型のサービスが急速に増えています。上記のデータマッチング型の結婚相談所でも、初回は説明会やコンサルティングなどのために最寄りの事務所等へ赴く必要がありますが、インターネット型は事務所へ行かずとも全てパソコン上で完結します。

データマッチング型よりもさらに料金が低く設定されていることが多く、気軽に始められるというメリットがあります。データマッチング型と同様に、利用者が主体となってお相手の検索、アプローチ、お見合いから結婚に至るまでの道のりを全て自分で進めていくことになります。データマッチング型よりもさらに自由度が高く費用も安いですが、主体的に動かないと結果に結びつきにくい点や、サイトによっては入会審査が甘く信頼性に欠けるサイトもあるので注意が必要です。

有料サービスと無料サービスの違いは?

様々な結婚相談サービスや事務所がありますが、時々「無料サービス」という広告も目にします。結婚相談所はいわば近所の「おせっかいやき」をビジネスとして成立させたものであり、通常の仲人料や謝礼などのように当然料金は発生しますし、収益を得なければビジネスとして成り立ちません。

ですので基本的に「完全無料」で利用できる結婚相談所はありえません。「サービスの中に無料の部分を設けていることがある」というのが無料サービスの正しい認識です。そして、この無料になる項目の種類やサービスの範囲によって、サービスの質に違いがあると言えます。様々な料金プランがありますがそれぞれにメリットがありますし、当然デメリットやリスクが発生するものもあります。

例えば、入会金や初期費用が無料の結婚相談所があります。大手ではほとんど必要ですが、データマッチング型やインターネット型のサービスはこれらの初期費用が無料で利用を開始できるものもあります。この場合「無料会員」として、会員情報の閲覧や訪問してくれたお相手候補の情報を見ることができますが、全ての検索機能や履歴を見るには有料会員への登録が必要なことが多いです。

注意点は、無料登録時には特別な書類や身分証明書の提示が不要のところがほとんどであるという点です。気軽に利用開始できる反面、お相手候補の身元やプロフィール情報の信頼性が低いため、サクラや悪質ユーザーなどに引っかかってしまう可能性があります。最近では身分証明書を登録しないと一部の機能しか使えない、といった対策が行われているところも多くなっていますので、登録無料のサービスを選ぶ際はこうした会員審査システムがあるかどうかに注目しましょう。

逆に、初回の登録費だけで以降は月額費がかからないサービスもあります。このタイプは定期的な費用が発生しないので自分の好きなタイミングで活動ができるというメリットがあります。逆に、婚活のプランがしっかりしていないと活動が長引きやすいというデメリットもあります。インターネット上でお相手を検索できるサービスは新規登録したユーザーが優先的に検索結果に表示されるようになっています。婚活はスピード感が重要と言いますが、登録期間が長くなるほど、お相手候補の目に留まる機会が減ってしまうという悪循環に陥ることも。

また、成婚料が無料の結婚相談所が増えているという話をしました。成婚料がかからないということは、結婚が決まってもその分の費用を結婚資金などに安心して回せるというメリットがあります。注意点として、事業所によってサービス内容には差があります。成婚料が無料でもしっかりと結婚までサポートしてくれる体制がある相談所もありますが、会員数は多くても入会後のサポートが薄い場合もあるので活動が長期化して逆に費用がかさんでしまう可能性があります。

自分にあったサービスを選ぼう

これまでの内容を踏まえて、自分にあった結婚相談所やサービス、料金プランなどを選ぶことが大切です。あなたが結婚相談所や婚活で重視する点は何でしょうか?

結婚相談所に相談員やカウンセラーの手厚いサポートを求める場合は、仲人型のサービスをおすすめします。ヒアリングやカウンセリングを受けて相談員が会員のデータを分析し、最適なお相手を導き出してくれるので、料金に見合った満足度が見込めます。

逆に婚活をマイペースに進めたい人、少ないコストで始めたいという人は、データマッチング型やインターネット型のサービスが向いています。ただし、このタイプのサービスは、期間を決めて意欲的に活動できる人にとっては低料金で多くのお相手候補と出会えるためメリットが大きいですが、婚活プランが曖昧な人や自分にはどんな人が合っているのか分からない、という人は活動が長期間化してしまうリスクがあるため、相談員のいる結婚相談所や仲介もしてくれるプランを選択すると良いかもしれません。

このように、自分の目的や性格、婚活のプランを考えた上で、活動しやすいサービスやプランを選びましょう。

まとめ

結婚相談所には入会金や月会費、お見合い料や成婚料などの費用がかかりますが、サービスによってはいずれかが無料である場合もあります。それぞれのサービスにはメリットとデメリットがあります。インターネットや口コミの情報はもちろん、初回体験やお試しカウンセリングなども利用して、気になる結婚相談所の情報を集めましょう。その上で、自分が信頼できる相談所を見つけ、婚活を成功させましょう!