結婚相談所によって料金に違いがあるのはなぜ?

結婚相談所は、まじめに結婚したいと思っている人や恋愛に自信の無い人にとってはプロのサポートを受けられ、かつ身元のきちんとした相手と効率よく出会える場所ですが、最もネックになるのが高額になりがちな料金です。

結婚相談所の多くは入会金や登録料、月会費などが必要で、活動をする中でお見合いをセッティングする場合や、晴れて成婚し退会する際にかかる料金なども必要です。いずれも高額になりがちなイメージですが、意外と相談所によってかかる費用には幅があるものです。なぜ料金に違いが出るのかを知り、自分に合う相談所選びをしましょう。

サービスの違いで料金の幅が大きい

ひとくくりに結婚相談所といっても様々なタイプがあり、相談所によってかかる料金には違いがあります。かつての結婚相談所は、高い入会金や月会費がかかるのが当たり前でしたが、近年では比較的リーズナブルに利用できる相談所やシステムも増えています。

結婚相談所には、大きくデータマッチング型と仲人仲介型があり、両者には料金面で違いがありますが、料金の差はサービス内容やサポート体勢の違いによるものです。

データマッチング型は相談所に登録している会員のプロフィールの中から、自分の出した条件に合致する相手を選ぶというシステムです。相談所のスタッフが条件からマッチすると思われる相手の紹介書を書いてくれるものも、大きくデータマッチング型です。

両者共に気に入れば直接に会うことになりますが、基本的には年収や住んでいる場所、職業や家族構成、趣味などの条件から選ぶため、スペック重視で選ぶことになります。また活動にあたってはカウンセラーなどのプロによるアドバイスなどがなく、あくまで自分で相手を探す場としての利用になるため、比較的リーズナブルに利用できるのが大きなメリットです。自分が主体となって恋愛をすることに抵抗の無い人にとってはおすすめのタイプで、またデータマッチング型を採用する相談所には大手の会社が多く、登録会員も多いこともメリットです。

一方仲人仲介型の相談所では、入会するとプロのカウンセラーがついてくれ、結婚に向けてトータルでサポートしてくれます。データから相手をマッチングするのに対し、プロの経験と勘を駆使し自分に合う相手を紹介してもらいます。データマッチング型はあくまで自分で検索システムを利用するため、比較的リーズナブルに利用できます。一方、仲人仲介型では恋愛に奥手な人でも安心のシステムなので、その分システム利用料に加えて人件費がかかるため、利用料が高額になりがちです。

サービスの充実度やサポート体勢による料金の違いですが、どちらが良いというものではなく、自分の求めるものに合う相談所やプランを選ぶことが大切です。

利用者が充実しているかどうか

結婚相談所には大手の運営会社によるところもあれば、比較的小規模で運営している相談所もあります。大手の相談所の多くは、数多くの会員を集めることができるメリットを活かした、データマッチング型での婚活を採用しています。

会員数が多いため、趣味や職業など多様なタイプの相手を見つけられます。会員数を多く集められる上、プロのカウンセラーなどのサポートが無い場合も多いため比較的リーズナブルに利用できます。

一方、高額な入会金や登録料の必要な相談所では、厳格な入会資格を設定していることが多く、年収や職業、家族構成など、一定のレベルでの社会的信用度や社会的な地位を求めることも少なくありません。

入会金として30万円から50万円、毎月の月会費に2万円がかかる相談所もありますが、これだけのまとまった費用や毎月の出費を支払い続けられる会員だけが登録できるということの裏付けでもあります。

それだけ身元のしっかりした相手との縁を手にできるチャンスが多いのですが、必ずしも希望の相手に出会うのには高額な費用がかかるということではありません。まずは出会いの場として利用したいのか、それとも確実に効率よく良縁に巡り合いたいのか、自分の求める婚活プランに合わせて選ぶことが大切です。

カウンセラーがいるかどうか

結婚相談所の料金を左右する要因のひとつにカウンセラーがいるかどうか、またその質やサポート体制などがあります。データマッチング型の相談所では、カウンセラーとしての働きをするスタッフがいない場合もあります。カウンセラーがいてもきめ細かなサポートをしてくれるというより、実務的なお世話を買ってくれるというケースもあります。

一方、入会と同時に専任のカウンセラーがつき、プロフィール作成からお見合い日時の調整、当日の服装から会話術などまで、トータルでサポートしてくれる相談所では、当然運営費がかかるため料金は高くなります。

質の高いカウンセラーは会員の様々な悩みに応え、的確なアドバイスをしてくれます。結婚相談所を利用する人の中にはある程度の年齢に達し、様々な経験をしてきているからこそ、素直に他人の話に耳を傾けられない人もいます。

そんな会員の話にもじっと耳を傾け、適切な場面で的確なアドバイスをするために、結婚相談士や心理カウンセラーなどの資格を持つカウンセラーもいます。

相談所を利用する場合には、カウンセラーとの相性はもとより、カウンセラーと相談できる回数も確認しておきましょう。リーズナブルなプランではメールや電話だけで相談ができ、数か月に1度という頻度でしか相談できない場合もあります。カウンセラーをどれだけ必要としているかをきちんと把握して、自分に合う距離感で利用できると良いでしょう。

サポートが充実しているかどうか

相手選びだけでなく、様々なアプローチでのサポートが充実しているかどうかも費用を左右する要因でしょう。相手を見つけてお見合いや交際をするだけでなく、イベントやパーティーのような場が用意されていると、より効率よく多くの相手と出会うことができます。

入会してから作成するプロフィールも、手厚いサポートのある相談所では、かなり細かく詰めていき少しでも魅力が伝わるような内容に仕上げるサポートをしてくれます。結婚相談所ではこのプロフィールの内容次第で、お見合い申込み件数が大きく変わるため重要な部分になるからです。リーズナブルな相談所ではこのプロフィール作成も自分で行い、検索アプリも自分で自由に利用して活動するという場合もあります。

他にも各種講座などに無料、または格安で参加できるかどうかも事前に知っておきたいポイントです。メイクアップ講座や話し方、魅力度を上げる笑顔の作り方など、相手にまた会いたいと思ってもらえるように、自分磨きの機会があるとより自信を持って婚活を進められます。

まとめ

結婚相談所では様々な費用がかかりますが、その費用は相談所のシステムや内容の充実度によって変わることを紹介しました。決してどちらが良いということではないので、自分に合った内容、システムの相談所選びをするためにも、相談所のタイプを知っておくと良いでしょう。

検索アプリで相手を探すことがメインになるデータマッチング型の相談所でも、一般の婚活アプリと比べると結婚に前向きで身元のはっきりした人を探すことができるので、出会いのチャンスを単純に増やしたい人に向いています。

それぞれの特色を知って、お金をかけたのにうまく行かないという失敗のないようにしたいものです。