結婚相談所と婚活パーティーはどう違う?それぞれを利用するメリットって?

結婚相談所とともに、婚活の主流となっているのが「婚活パーティー」や「お見合いパーティー」です。20~30人程度の規模で行われるため、いきなり1対1だと敷居が高いと感じる方にも参加しやすい形態で、様々なパーティーが企画されています。また、都道府県や市町村単位でも、少子化対策や晩婚化への対策として、こうしたパーティを主導するケースも増えてきています。今回はそんな婚活パーティーを、結婚相談所での婚活との違いを中心に解説したいと思います。

結婚相談所と婚活パーティーの違い

婚活パーティーと結婚相談所の大きな違いはその出会い方です。結婚相談所のデートは基本的に男女が1対1で、カフェやホテルのラウンジなど静かで落ち着いた場所で会う、というのが定番です。一方婚活パーティーは、20~30人程度の男女が集まって行われます。

したがって、結婚までのスピード感に違いがあります。

結婚相談所は、結婚までの期間を3ヶ月~1年程度と通常よりかなり短い期間を想定してサービスを行います。これは、結婚相談所の性質上、より結婚に対する意識が高く、「すぐにでも結婚したい」という人を対象にしたサービスだからです。この面で見ると、婚活パーティーは参加者の結婚に対する意欲がまちまちな場合も珍しくありません。その為、スピーディな進展や結婚を求める場合、意向に沿わない場合があります。

実際、婚活パーティーでは恋人同士になったというカップル成立のお手伝いがメインで、その後のお付き合いや結婚までの流れまでのサポートはありません。恋人はできなかったが良い友達になったという場合も多いです。

また、結婚相談所では1人の出会いに対して、結婚の意思を確認して成婚させることが目的であり、それまでのサポート体制がしっかりしています。ただし、成婚に至らなかった場合は、その後の直接の連絡や、未報告のお付き合いは原則ルール違反となります。婚活パーティーの場合は出会った後の連絡先の交換やお付き合いの仕方などは自由です。

一方、婚活パーティーには、参加するパーティーを厳選できるというメリットがあります。婚活パーティーは年々多様化しており、様々なテーマに基づいたパーティーが企画されています。例えば年代なら40代限定、趣味であればアニメやゲーム好き、価値観であれば婚姻歴理解者(バツイチや再婚に理解がある)向けなどがあります。こうしたテーマの中から、自分に合ったパーティーを選ぶことで、より希望する婚活の形に近づけて行くことができます。

スピード感で言えば、1回の参加、デートのスピード感はまた別です。結婚相談所でのデート・お見合いは1回1~2時間程度で1対1のため、ある程度ゆっくりとコミュニケーションを取ることができます。婚活パーティーの場合は、20~30人で90分なら、大体1人あたり6~10分程度、プロフィールをもとに順番に会話していくスタイルです。基本的に全ての人と会話できるように企画されていますが、1人とゆっくりお話できる時間は少ないです。そのため、1回でより多くの人と出会いたい人や、フィーリングを重視する人に向いていると言えます。

費用の面での違い

次に、費用面の違いについて詳しくお話します。

結婚相談所では、入会金や月会費がかかる場合がほとんどです。入会金や登録料、初期費用は安いところで3~5万円程度、高いところで20万円かかる場合もあります。そして、月会費は5,000円~2万円程度のところが多いです。

月会費は各結婚相談所で考え方が異なり、お見合い料金を兼ねる場合とお見合い料金が都度発生する場合があります。また、だいたいの結婚相談所では、「成婚料」が発生します。成婚料が0円のサービスもありますが、成婚料がかかる場合は平均して20万円前後かかります。

現在の傾向だと、初期費用や月額費が安くて成婚料が高めか、逆に初期費用が高めだが成婚料がかからない、の2つのパターンに大別されています。この2つのパターンにはそれぞれメリットがあり、初期費用や月額費が安い場合はなかなか結婚が決まらない場合でも活動を続けやすくなります。逆に初期費用が高めでも、写真をキレイに撮影してくれるサービスや、婚活プランの策定や各種アドバイスなど、カウンセラーのサポートが手厚いことがメリットになります。

一方、婚活パーティーは基本的に参加する毎に「参加費」を払うのみです。1回のパーティの参加費の相場は男性は5,000円~7,000円、女性は2,000円~3,000円となっています。その他の登録料、月会費、お見合い料、成婚料はかかりません。1回当たり、通常の食事や飲み会などに参加する金額と同程度で参加できるので、より敷居は低いかもしれません。

成婚率や効率は?

では、肝心の出会いの効率や、成婚率について見ていきます。

出会いの数で言えば、圧倒的に婚活パーティの方が多いです。パーティーに多く参加すればするほど、より多くの異性と一度に出会うことができ、数の効率で言えば、通常の合コンよりも遥かに高いと言えるでしょう。

一方、結婚相談所では、月に紹介される人数が決まっている場合が多いです。その分、プロフィールのマッチングやカウンセラーによる相性の考慮などが含まれるので、より厳選した異性に出会うことができます。どちらにもメリット、デメリットがあります。今の自分の希望や性格などを考慮して、利用するサービスを決めましょう。

これまでにお話した内容から、婚活サービスを利用して成婚に至る確率は、結婚相談所の方が高いと言えます。ただし、婚活パーティーでもカップル成立の統計を取っているサービスもあり、中にはカップル成立50%と言われるパーティもあります。

結婚相談所と婚活パーティー、どちらを利用する場合にも、こうした数字だけを鵜呑みにしてしまうと、結果が思わしくなかった時に「話と違う」と落ち込んでしまうかもしれません。

ですのでどちらを利用する場合も、複数のサービスを比較検討することが大切です。例えば婚活パーティの主催会社でも、独身証明書の提出を義務付けているサービスもあります。こうしたパーティーなら、多少は費用が高めかもしれませんが、独身と偽られることがない安心感がありますし、その上で人を集められているので、サービスにも信頼が置けるでしょう。

結婚相談所もこれまでの仲人、対面型からオンライン、データマッチング型のサービスなど様々な形態が登場していて、その質は玉石混交です。カウンセラーがしっかりとサポートしてくれそうか、料金システムを初めに分かりやすく説明してくれるか、などを実際の利用者の口コミや企業のWebサイトを見て調べてみましょう。また、初回無料カウンセリングを行っている結婚相談所もありますので、利用してみるのもおすすめです。

最近は併用する人が多い!

婚活パーティーは費用面の安さもあり、結婚相談所と併用している人も多いようです。

結婚相談所では毎月異性の紹介を受けられますが、大体1年以内の成婚を想定しているので、6ヶ月~1年位たつと、紹介されるお相手が新規入会の方やお休みしていた人など、少し人数が少なくなる傾向があるようです。

結婚相談所のスピード感を考えれば当然ですが、もし、こうした状況の場合、今回紹介した婚活パーティーや、婚活アプリなどを併用してみてもよいかもしれません。結婚相談所でも、素敵な人を厳選して紹介してくれることには変わりはありませんが、パーティーやアプリを併用することで、モチベーションを保ち続けられますし、良い出会いを得られる確率も上がります。

注意点としてこうしたパーティーや婚活アプリは、結婚相談所よりも参加や入会の敷居が低い分、お相手の結婚への意欲や身元などの確認にはより意識を払ったほうが良いでしょう。

まとめ

今や10人に1人は婚活サービスを利用して結婚をする時代になりました。その中でも結婚相談所の利用率は変わらず高いですが、婚活パーティやお見合いパーティの利用率も年々高まっています。どちらにも違ったメリットがあるので、自分に合った婚活サービスを見つけることが重要です。

また、こうしたサービスの信頼性を判断する際は、一方のサイトなどの情報だけでなく、多方面から情報を得て判断するようにしましょう。その点で、無料カウンセリングや初回お試しのサービスを利用してみるのもよい判断材料になります。自分が後悔せずに婚活を行っていくためにも、信頼できる婚活サービスをパートナーとしていきたいですね。